二世帯住宅における「気兼ね気苦労」は過去のイメージ?

二世帯同居の代表的なマイナスイメージといえば「気兼ね気苦労」でしょう。
しかし、「独立二世帯住宅」であれば「気兼ね気苦労」に配慮し、親世帯と子世帯の日常生活はきちんと分離されます。さらに現代では、「独立二世帯住宅」であっても、不在時の荷物の受け取りや、草花・ペットの世話など「必要な時はお互いに協力する」というのが一般的です。つまり、「気兼ね気苦労の緩和」と「お互いの生活のサポート」という2つの「いいとこどり」の同居生活が行われているのです。

「気兼ね気苦労」に配慮した独立二世帯

「二世帯住宅」という呼び名は、1975年、ヘーベルハウスのカタログに使われた「二世帯シリーズ」に始まります。この時に提案されたのが、1階に親世帯、2階に子世帯が暮らす、完全分離の「独立二世帯住宅」でした。

「独立二世帯住宅」は、キッチン、浴室、玄関などのすべてが各世帯専用にあり、各世帯の生活空間が完全に独立しているのが特長です。日常的な生活は自分の世帯の中だけで済み、世帯間で共用する部分がないため、各世帯が気を使わずに暮らせます。

イマドキの親世帯は「独立志向」が強い?

現代の親世帯のうち、特に1940年代生まれの「団塊の世代」は、核家族化の第一世代ということもあり、独立志向が強い傾向にあります。二世帯同居の場合にも、彼らは子世帯の独立性やプライバシーを尊重し、余計な干渉を避けたいという気持ちが強いため、「気兼ね気苦労」そのものが生じにくくなってきています。

それでも「気兼ね気苦労」を感じるなら

とはいえ、もともと家族ではない他人が1つ屋根の下で暮らすとなれば、どうしても気になる部分がでてくるかもしれません。そういった時には、「他人なのだから考え方が違うのは当たり前」と思い、世帯間・世代間の違いを受け入れてみてはどうでしょうか。お互いの違いを無理に近付け、ストレスを生むよりも、円満同居への近道になるかもしれません。

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