データで見る。イマドキの嫁姑関係

嫁姑といえば「犬猿の仲」というのは、今や、昔の話です。時代は変わり、お互いにフォローし合う「Win-Win関係」の嫁姑が増えています。

その要因の1つは、団塊の世代が親世帯になったことです。団塊の世代の親世帯は、核家族化第一世代のため、独立性やプライバシーを尊重する傾向にあります。また、嫁や娘がやりたいことを応援する傾向があることもこの世代の特徴です。

下のグラフは、2012年12月に日経BPコンサルティングが行った「働く既婚女性と二世帯同居に関する」アンケートの結果です。

同居する義母との関係は67.7%が良好派。さらに30代以下に限ってみると、良好派の割合はなんと78.6%にまで上昇。このアンケートからも分かるように、同居のメリットを感じている女性は多く、嫁姑の関係は変わってきています。

この調査で「義母と仲が良い」と回答した人の特徴を分析してみると、「嫁姑関係がうまくいく秘訣」が分かりました。

嫁姑関係がうまくいく「秘訣」

(1)親世帯と子世帯の生活スペースを分ける
嫁と姑では、料理の味付けも違えば洗濯の仕方も違うものです。しかし、お互いの生活スペース、家事空間を分けられる二世帯住宅ならば、ほど良い距離感の中で協力し合って暮らせます。

(2)子育てを共にし、孫を通じて良好な関係を構築する
最近の二世帯住宅では、親世帯のリビングに孫の勉強スペースを設けたり、孫の部屋を親世帯と子世帯の中間に設置したりといった、親世帯と子世帯で孫を一緒に育てるケースが増えています。協力して子育てすることで、自然と良好な関係を築くことができるようです。

(3)過剰な干渉を避け、相手に「気兼ね気苦労」は感じさせない。
義母との同居を続けるうちに「思ったよりも気を使わなくても良くなった」と感じる人の95.2%が、義母と「仲が良い」、「まあ仲が良い」と回答しています。我慢は長続きしないものです。二世帯同居で嫁姑の良好な関係を築くには、相手に必要以上に気兼ねさせないことも、重要な要素と言えそうです。
(データ出典:http://www.atpress.ne.jp/view/32951

(4)困ったら助け合う
同居の大きなメリットは、お互いに協力し合えることです。遠くにいたら分からないことも、一緒に暮らしていれば一目瞭然です。いつでも両世帯同士が「助け合いの気持ちを強く持つこと」。これも円満同居の秘訣の1つです。

二世帯住宅の嫁姑関係

日経BPコンサルティングの調査結果から、生活空間を分けた二世帯住宅の方が嫁姑の「仲良し傾向」は強くなります。また、娘夫婦同居に比べれば、息子夫婦同居の方が「仲良し傾向」は弱くなるものの、二世帯住宅なら仲が悪い嫁姑は少ない、という調査結果も出ています。

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