親が亡くなったら?子が独立したら?二世帯住宅、空き部屋ができてしまったら?

二世帯住宅を建てる際の心配の1つに、「家族構成の変化」があげられます。

二世帯住宅の親世帯のスペースは、いつかは空いてしまうものですし、子供もいつかは独立するかもしれません。空いたスペースをどうするか、その使い方には、いくつかの方向性があります。

親世帯のスペースが空いてしまったら

(1)子世帯で使用する
二世帯住宅は大きいようでも、戸建て二戸分の広さがあることは稀です。つまり各住戸の面積は小さく、たとえ生活空間が分かれていても、収納や客間など、ある程度は親世帯と子世帯の連携で成り立っている面があります。ですので、もしも親世帯のスペースが空いてしまった場合には、空いた部屋を利用して、これまで持てなかった子世帯夫婦の個室にする、という考え方もあるでしょう。

(2)貸せるように配慮
もし空いたスペースを人に貸し出すことができれば、多少なりとも賃料が子世帯に入ってきます。将来、住居の一部を他の人の住まい用に貸し出す「賃貸併用住宅」にすることを考えるなら、家を建てる際に、親世帯と子世帯の生活空間の独立性を高めておく必要があります。また、賃貸にするために親世帯の荷物を子世帯が引き取ることになると、子世帯の生活空間が圧迫されてしまうため、あらかじめ親世帯のどこか一室を物置として使えるようにしておくと良いでしょう。結果、子世帯にとって必要な部屋は残し、余ったスペースだけを貸し出す賃貸併用スタイルが可能になります。

(3)孫との二世帯に引き継ぐ
親世帯のスペースが空く頃には、子世帯もそれなりの年齢になり、二世帯住宅を建てた時の親世帯の年齢に近づいています。そうなると、加齢配慮の行き届いた親世帯のスペースに移りたいと思う方もいらっしゃるでしょう。この時、独立二世帯であれば、2階で暮らしながら1階のリフォームを行うことができます。そして、自分達が親世帯のスペースに移り、空いた子世帯のスペースには、自分の子供たちに住んでもらう、という発想で二世帯住宅を継承していくことも可能です。

将来を見据えた設計を

日本では、「子供部屋が足りないから家を建てる」といったニーズに応えた、「個室の確保」を重視した住宅設計が一般的です。

しかし、将来、親世帯は介護が必要になるかもしれませんし、いつかは亡くなるかもしれません。子供は独立するかもしれませんし、親世帯が1人になる可能性もあります。そういった時、単純に個室数の確保だけを考えて設計すると、対応し切れない部分が出てくるでしょう。

そのためにも、これから訪れるライフステージの変化を意識し、将来を見据え、様々なケースに対応できる家づくりを心掛けることが大切です。

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