まずは「夕食スタイル」。キッチン独立?浴室独立?迷ったら「独立は共用を兼ねる」

二世帯住宅を考える時、独立タイプにするか、共用タイプにするか、共用タイプにするならキッチンだけ共用にするか、玄関まで共用にするか、といったことで迷う方も多いでしょう。

このような「二世帯住宅のタイプ」は、どのようにして決めればいいのか。キーワードは「夕食スタイル」と「独立は共用を兼ねる」です。

「夕食スタイル」を判断材料に

独立タイプにするか、共用タイプにするか、迷ってしまった場合は、「夕食スタイル」から判断することもできます。

「夕食スタイル」とは、二世帯同居する各世帯が、夕食を一緒にとるか、別々にとるか、のスタイルのことです。
もし夕食が「別々」なら、一般的にはキッチンが世帯別に必要になります。キッチン(料理)を「別々(独立)」にするかどうかは、他の水回り(浴室・洗濯)を「別々(独立)」にするかどうかの判断材料になります。そして、水回り(家事全般)を「別々(独立)」にするかどうかは、玄関(生活動線)を「別々(独立)」にするかどうかの判断材料になります。

このように、「夕食スタイル」をまず判断材料のスタートにすると、キッチン、浴室、玄関について、それぞれ独立がよいか、共用がよいかを考えることができます。

余裕があれば独立タイプがオススメ

玄関や浴室を、それぞれ2つ作っておけば、独立して使うこともできますし、1つを共同で使うこともできます。しかし、共用を前提にして1つしか作らなければ、どんな場合でもそれを共同で使うしかありません。
もし最初から独立で作っておけば、状況に応じて「共同に変える」という選択もできますので、「独立は共用を兼ねる」と言えます。

しかし、独立タイプの建築には、共用よりも広いスペースと建築費が必要になります。逆に言えば、共用に不満がなければ、節約したスペースを別の用途に充てることもできますし、建築費を抑えることもできます。

まずは「夕食スタイル」から考えてみる

世の中には、夕食は一緒でも朝食は分ける、あるいは洗濯は別々にする、という家族もいます。家族によって「理想の二世帯住宅の形」は異なるものです。家族の数だけ求める住まいの形があり、選択肢があります。

まずは「夕食スタイル」を思考の糸口に「独立タイプにするか、共用タイプにするか」を考えてみてはいかかでしょうか。それでもまとまらない時には、「独立は共用を兼ねる」をヒントに、「分けるべきものは何か」を整理してみると良いでしょう。

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